経脈流注

陽キョウ脈は陰キョウ脈と同じく踵から起こり、膀胱経の別脈といわれている。

外果の下方にある膀胱経の申脈穴から起こって踵をめぐり、僕参穴を過ぎてフ陽穴に行き、ここから大腿の外側を上行して上前腸骨棘の傍らで胆経の居リョウ穴に交わり、側腹部から腋窩の後部にめぐり、小腸経の臑兪穴で膀胱経小腸経および陽維脈と交わった後、大腸経の肩グウ穴、巨骨穴を経て頚動脈の外側に沿って上り、顔面に行き、胃経の地倉穴、巨リョウ穴、承泣穴と交わって膀胱経の睛明穴に行き、さらに上って頭部をめぐり、後頭部で胆経の風池穴に至って終わる。

男子は陽体であるから腸キョウ脈を本経脈とし、女子は陰体であるから腸キョウ脈を絡脈とする。

この経脈に所属する経穴は、膀胱経の申脈・僕参・フ陽、胆経の居リョウ、小腸経の臑兪、大腸経の肩グウ・巨骨、胃経の地倉・巨リョウ・承泣、膀胱経の睛明の左右各々11穴、計22穴である。


病証

内果以上の病証はゆるやか(緩慢)で、外果以上の病証は急激である。

例えば瘡(腫れもの、できものなど、皮膚病の総称名)、腫痛(腫れて痛むもの)、瘍(かゆみを伴いかさを生じる病)、寒熱(悪寒発熱)などの病証が緩(ゆるやか)または急(急激)に現れる。

これらの病のときには所属穴の反応をよくみて鍼を刺すとよい。


意義

陽はひなた、陽経。キョウはあげる、足をたかくあげる。脈は経脈。陽キョウ脈は、陰キョウ脈に対応する経名で、足から始まって身体の外側をめぐる経脈である。


要穴

膀胱経のフ陽穴は陽キョウ脈のゲキ穴である。



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