気血(きけつ)
気血は生命現象の基本となっているものです。
気は具体的に掴み出す事は出来ませんが、エネルギーを持って作用を現すもので、生命維持・身体機能の調節・防衛などを行っています。
血は体液のように、具体的に取り出す事の出来る物質的なもので、体を栄養し、精神・肉体の活動の源となります。
気血は経絡によって全身を循環し、生命現象を営んでいます。
このうち、気は脈外を、血は脈中を流れるとされています。
◆気の概要
人体を流れる気は、【原気(げんき)】とも呼ばれ、【先天の気】と【後天の気】が結合して生成されます。
先天の気…親からもらい受けた、発育・増殖などの生物体が
生まれながらに持っている生命力の事で、生命活
動の基本となるものである。
腎(右腎)に存在する。
後天の気…呼吸や食から取り入れたものである。脾・胃の
運化(消化吸収作用)によって取り入れられた
【水穀(すいこく)の気】と、肺で吸収した
【宋気(そうき)】とからなる。
◆気の生理機能
1.推動作用(すいどうさよう)
人体の成長・発育、臓腑・経絡の活動、血の循環、
津液(しんえき)のめぐりなどの作用を行います。
2.温煦作用(おんくさよう)
正常な体温を維持する作用です。
3.防御作用
外邪(がいじゃ)から身を守る作用です。
4.固摂作用(こせつさよう)
血を脈外に漏らさないようにしたり、余分に尿や汗などの
体液が漏れないようにしたりしています。
5.気化作用
物質をエネルギーに変えたり、エネルギー代謝によって
物質を生成したりしています。
◆血の生成と生理機能
血(けつ)は体液全体を指すものだったのですが、江戸時代以降は血液を指すようにもなっています。
血は脾・胃の運化によって取り込まれた水穀の気(栄養)と、肺が取り込んだ宋気(空気)が脈中で合わさり生成されます。
血の生理機能
1.全身の組織を滋養する(酸素・栄養素を与える)。
2.精神活動の基本的な物質となる。
3.各組織に潤いを与える。
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