五腑(六腑)の位置・形状・生理機能

●胆

位置と形状:

第10胸椎に付着していて、肝の葉の間にある。ヘチマのような形をした袋で、中に苦い水が三合入っている。


生理機能:

【1】決断力が宿る。正邪を見分け、正をとり、邪を追い払う決断を下す。

【2】胆汁(清い苦い水)を貯蔵しており、小腸に排泄し消化を助ける。


●小腸

位置と形状:

第1仙椎に付着していて、上は臍臍(へそ)へそ臍(へそ)の上二寸の下完穴の高さで幽門によって胃と境し、臍の上一寸の水分穴の高さで蘭門によって大腸とつながっている管状の器官である。


生理機能:

胃から送られてきた内容物を澄んだ清いものと濁ったものに分け、清いものは脾を通して全身に送る。濁ったものは蘭門で固形物と水分に分けて、固形物は大腸に、水分は膀胱へと送る。


●胃

位置と形状:

第12胸椎に付着していて、横隔膜の下にある大きな袋状の器官である。入り口を噴門、出口を幽門という。


生理機能:

飲食物を受納し、腐熟(初期的消化)して、脾と協力して栄養素を吸収し、胃の気として全身を養う。消化・吸収された残りものは小腸に送る。

胃の働きの原動力は、熱・運動および脾の力である。胃と脾の働きは切っても切れないものであるが、大まかに分けると胃の働きは飲食物を蓄え一定度消化すること、脾の働きはこれをさらに細かくし、栄養素を吸収して各臓腑に運搬することである。


●大腸

位置と形状:

第4腰椎に付着していて、蘭門に始まって十六曲がりして門門に終わる管状の器官である。


生理機能:

【1】小腸から送られてきた内容物を大便に変化させて門門に送り体外へ排泄する。

【2】小腸から送られてきたものから衛を作り体の防衛を行う。


●膀胱

位置と形状:

第2仙椎に付着していて、下には口があるが上には口のない袋状の器官である。


生理機能:

尿を作り排泄する。

蘭門で分けられた水分は膀胱の上に注がれ、これが膀胱に浸み込み、気の作用によって尿が作られる。


●三焦

位置と形状:

「三焦は名のみありて形なし」といわれる腑で、諸臓器の機能を総合したものである。上焦・中焦・下焦の三部からなるので三焦といわれる。


生理機能:

全体的にいえば、飲食物を消化・吸収して気血に変えて全身を養い、不用となったものを汗や大小便として排泄する。

【1】上焦は横隔膜より上の胸部内臓の総合で、清気を取り入れ、血とともに全身に巡らせる。

【2】中焦は横隔膜より下、臍より上の諸臓器を総合したもので、消化・吸収を行う。また、経脈を終始させる。

【3】下焦は臍から下の諸臓器を総合したもので、消化した残りかすを排泄するとともに衛を作り身体の防衛を行う。


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