羽山先生の東洋医学臨床論

触れただけでどこまで深部がわかるか

普通、触診というと、患部と思われるところを押さえてみたり、場合によっては揉んでみたりして、緊張の程度とかを調べるものと思います。

でも、ボクがセミナーで教えていて、また普段から行っている触診はちょっと違います。もちろん、少し圧を加えることもありますが、ほとんど触れるだけです。

例えば、背骨の状態を調べるときは、棘突起際に両中指腹を当て、さっと上から下になでます。だいたい100グラムくらいの圧力でしょうか。両側からですから200グラムいくかもしれませんが、時にはもっと軽く行います。

極々局所を調べるときは、わずかに圧を強くしますけど、それでもグイグイ押さえたりはしません。

腹診をするときは、まず手掌を上腹部の中央に軽く当てます。当てるだけです。押さえません。それでどこに緊張があるとか、圧痛があるとかを調べます。押さえなくても、手掌の方が教えてくれるんです。

正確に言うと手掌はモニターで、全身で感じ取ろうとします。

ここだなと思ったら、確認のためにその部位を圧してみます。硬結があったり、緊張があったり、圧痛があったりすると、それが何かを調べていきます。もちろんその際も強く押さえたり揉んだりしません。

極端なことを言うと、頭に手掌を当てて、足先まで触診します(ボクはあまりできませんが)。

別にこれは不思議でもなんでもなくて、欧米ではそのように触診している人はたくさんいます。Listning(傾聴)といいます。

まさに、触診ではなく、全身で体の状態を聴くんです。

東洋医学臨床論 コラム著者 羽山弘一 羽山先生の治療院HP

羽山先生が講師の鍼灸・按摩マッサージの研究会



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